私は、DV別居DV離婚で一人暮らしをしていて、双極性障害で精神科に通院しています。
一人ぼっちということで、訪問看護の利用もしています。
加えて、1年ほど前から、ホームヘルパーを利用しています。
一人暮らしの手助けをしてくれるホームヘルパーの制度や、申請方法、1年間利用しての感想などをまとめてみました。
ホームヘルパーの利用を医師からすすめられた
私は、去年の4月から、DV別居で一人暮らしをしています。そして、双極性障害で精神科にも通院しています。
先日書いたように、病院の訪問看護ステーションから、訪問看護にも来てもらっています。訪問看護をすすめられた時に、一緒に、ホームヘルパーのもした方がいいと主治医から言われました。
というのも、私の家からスーパーまで片道30分かかります。私は自転車に乗れないので、徒歩なんですね。重い買い物荷物を持っての帰り道は、結構しんどかったです。
買い物にはなかなか行けないので、ネットスーパーを利用したりもしました。でも、ネットスーパーって、まとめ買いしないと配達料分、割高になります。
うちの近所のネットスーパーは、前は5,000円以上買うと配達料は無料でした。今は、買い物の金額にかかわらず配達料が必要です。
一人暮らしで一回の買い物で5,000円使うのは、なかなか大変です。ジャムとか、缶詰とか、トイレットペーパーなんかを買って5,000円にしてました。
あと、掃除ができなかったです。もともと、掃除は苦手でした。一人暮らしになって、ますます掃除ができなくなっていました。
そんな話を主治医としていて、もっと人が訪ねて来た方がいいし、買い物や掃除の助けも必要だろう。ということで、ホームヘルパーの利用をすすめられました。
ホームヘルパーの利用方法
ホームヘルパーの利用を、自治体から費用を補助してもらってするためには、障害者であるということが条件みたいでした。私は、精神障害2級なので、問題なかったです。
他に、介護保険による利用もできますが、ここでは精神障害のある方のホームヘルパー利用について書いていきます。身体障害や知的障害や難病患者などの方も、ホームヘルパーは利用できます。
ホームヘルパーの利用の申請方法と事業所の探し方
精神障害のある方のホームヘルパー利用は、正確には、精神障害者居宅生活支援事業といいます。
次に、申請方法を説明します。
1.相談と申請
市町村の担当窓口で、障害支援区分認定の申請をします。
これは、どんな支援が何時間必要かを認定するためのものです。
2.認定調査
実際に、どんな状況で、何に困っているのかを、聞き取り調査します。
調査の項目は決まっていて、質問に答えていきます。
この認定調査は、市町村の窓口等でも受けられますし、自宅でも受けられます。
私は、聴覚過敏で電車に乗るのが難しいので、自宅に来てもらって受けました。
3.審査判定
調査した内容に元づいて、実際にどんなサービスが必要なのかが判定されます。
私が住んでいる自治体では、この審査が月に1回しかなくて、結果を待つ時間が長かったです。
4.認定
実際に、サービス区分が認定されます。
区分は、非該当、区分1から区分6までになります。
5.サービス等利用計画案の提出
自分でも作成可能らしいんですが、私は自分では作っていません。
福祉施設の計画相談という方にお願いして、作ってもらいました。
計画案の作成は、指定の特定支援相談事業者にお願いすることになると思います。
6.支給決定
障害の区分や、本人や家族の意向、サービス等利用計画案を踏まえて、実際のサービスの支給内容が決まります。
7.サービス担当者会議
というのが行われるそうですが、私自身が何かする必要はありませんでした。
8.サービス等利用計画の作成
これも、自分でも作成可能らしいんですが、私は計画相談の方にお任せして、作ってもらいました。
サービス等利用計画案と同じく、指定の特定支援相談事業者にお願いすることになると思います。
9.ヘルパー事業所を探す
これが、盲点でした。
ヘルパー事業所は、自分で探さないといけならしいです。
私は、聴覚過敏で、電話のコール音や保留音がダメで、電話があまり得意ではありません。
いくつもの事業所に電話をして、お願いするなんて無理でした。
そこで、計画相談の方が、代わりに探してくれました。
10.契約とサービスの利用開始
ホームヘルパー事業所と実際に契約を結んでだら、サービスが開始になります。
11.サービス内容の変更
変更の必要がある場合は、申請手続きが必要なようです。
私の場合、時間数を増やすのと、外出支援を新たに加える必要がありました。
この申請手続きなども、計画相談の方が代わりにやってくれました。
私の場合は、計画相談の方が見つかるまでに、1か月近くかかりました。
審査判定の待ち期間も含めると、申請からサービス利用まで2か月くらいかかりました。
それと、最初は、1事業所にお願いしていたんですが、支援が全然足りないということになりました。それで、もう1事業所と契約し、計2事業所にお願いしています。
ホームヘルパーの利用の費用
1.月ごとの利用負担には、所得に応じて上限があります。
・生活保護の場合は、0円。
・市町村税非課税世帯の場合は、0円。
・市町村税課税世帯(所得割16万円未満、おおむね収入が600万円以下の世帯)の場合は、9,300円。
・上記以外の場合は、37,200円。
です。
収入が600万円を超えると、いきなり高額になるので、びっくりしています。
2.所得を判断する場合の世帯の範囲は、
・18歳以上の障害者の場合は、障害のある人とその配偶者
・障害児の場合は、保護者の属する住民基本台帳での世帯
です。
私は、今、非課税なので、無料でホームヘルパーさんの支援を受けています。
ホームヘルパーの利用を1年してみた感想
よい点
よい点は、沢山あります。
ヘルパーさんに来てもらうまでは、ネットスーパーを利用していました。それで、食材が頻繁に買えなくて、少し痩せました。
今は、週に4日、ヘルパーさんに来てもらっています。その内の週に3日は、買い物に行ってもらえています。だから、冷蔵庫にあまり食材が入らなくても、大丈夫なようになりました。
最近は、ヘルパーさんに来てもらう日の晩御飯は、スーパーのお弁当のことが多いです。
一人分は作りずらいし、気力もわかない上に暑いので、作れないです。
一人暮らしでコンビニ弁当や、ほっともっとなどのお弁当屋さんを利用する人も多いかもしれないです。でも、うちからコンビニまでは30分以上かかり、お弁当屋さんは近くにないです。だから、お弁当ですら、ヘルパーさん頼りです。
特に、今年の1月に風邪を引いたときには、めちゃくちゃ助かりました。風邪で、1か月くらい不調でした。
もしヘルパーさんが来てくれてなかったら、どうなったかわかりません。アマゾンで、お粥を買ってしのいだかもしれないです。
二つ目のよい点は、お掃除を頻繁にしてもらえるようになったことです。
三つ目のよい点は、外出に一緒に行ってもらえることです。
何度も書きますが、私は聴覚過敏であまり外に出られません。誰かが一緒だと、とても心強いです。
最後に、週に4日も、誰かが訪ねてきてくれる心強さです。
一人だけど、孤独だけど、でも一人じゃないと感じます。
特に、入院中に、それを感じました。
有償ではあるものの、部屋から荷物や郵便物を取ってきてもらったり、留守中の部屋の様子を見てもらったり。
もし、ヘルパーさんに来てもらってなかったら、郵便物が困ったと思います。
残念な点
実は、料理はほとんど作ってもらってません。
今年の1月の風邪がひどい時には、毎回、かす汁を作ってもらってました。かす汁にはまっていて、1か月食べ続けました。あとの日には、台所周りはあまり触ってもらってません。
自分でお台所をする方にならわかってもらえると思います。自分の流儀があって、「あああ、そうじゃないのに」と思うことが多いです。
私の家には、各事業所から、それぞれ7人と5人が交代で来てくれています。計12人に、いちいち私の流儀を言うのがめんどくさいです。
スポンジひとつにしても、私はぎゅーって絞らないと嫌だけど、そこまで絞り切ってくれるヘルパーさんは少ないです。
私が、お掃除にこだわりがあったら、お掃除も「そうじゃないのに」と思う部分があったかもしれません。
よく、嫁と姑で、台所を一緒にするともめると聞きますが、それがよくわかりました。台所の流儀って、人ぞれぞれなんですよね。このこだわりを捨てることができたら、お料理もしてもらえるかも。
時間的には、買い物とお掃除でほぼ終わる感じだけど、たまに時間があまる時があります。簡単なお料理でもしてもらえたら、助かるかなぁ。
他には、セール品を買えないので、割高になるかもしれないです。予算組が難しくて、思ったよりも高かったということもあります。
ホームヘルパーの利用方法と費用・1年利用してみた感想のまとめ
ホームヘルパーの利用には、申請から1か月から2か月かかります。利用したい場合は、早めの手続きをおすすめします。
よく、介護保険の認定調査の時に、高齢の方が張り切ってしまって、いつもより状態がよく判定されてしまうことがあると聞きます。調査の時には、無理せず、ありのままを伝えるようにするといいと思います。
1年間利用して、よかったと思います。
まともな食材が食べられるようになりましたし、部屋もきれいになりました。
あとの課題は、台所を任せられるか。
と、家計管理をどうするか。
です。