DVシェルターを出て実際に経済的な基盤を作ったり、家を借りたりするは難しいです。
特に、お金の面では苦労するかもしれません。DV被害から逃れるために、仕事を辞めざるを得ないかもしれないからです。専業主婦であった方なら、なおさらです。
今日は、DVシェルターを出るために何をしたらいいのか、出た後の生活はどうなるのか、私はどうしたのかについてまとめてみました。
DVシェルターを出るためにしておくこと
公的なDVシェルターには、大体2週間を目安に避難できると言われました。次の行き先が決まらなければ延長はできると思いますが、子どもさんがいる場合は学校へ行けないので、早く次の生活に移りたいかもしれません。
私が避難した公的なDVシェルターのいい所は、女性センターが隣にあり、相談にのってもらえたことがよかったです。
また、最初の頃に、
・DVシェルターを出る方法や、出た後にどうしたらいいのか
・そのために、DVシェルターにいる間に何をするのか
・離婚について
などのプログラムがあり、お話を聞くことができました。DVシェルターを出るためにしておくことは、
1.生活費をどうするか考える
安全の確保ができたら、次はお金です。家から沢山お金を持ち出せた方は、そう多くはないかもしれません。仕事も、辞めざるを得ないかもしれません。新しい仕事を探すにしても、住む場所によって、働ける範囲が変わります。
お金も仕事もない。そんな時は、生活保護をという方法があります。
私は障害があるため、生活保護の人と実際とよく接してきた時期があります。人によっては、生活の仕方は全然違いました。
破れたセーターをつくろって着ていた人
結構高級な訪問販売の化粧品をフルで揃えていた人
毎晩飲み歩いていた人
自分は最低限の生活をして子どもにお金を渡していた人
自分が住もうとしている地域の、生活保護の保護費は、ネットでも調べることができます。結構少ないと思いましたが、医療費が無料なので、なんとかやっていけるのかなと感じました。
でも、やっぱりキツイ。どうやって、高級化粧品を買っていたのか、聞きたく思います。
障害があると、生活保護費が加算される場合があります。家賃の上限があるので、注意が必要です。
私は、自治体の福祉課で働いたことがあって、上司からこんな話を聞いたことがあります。生活保護を受けていても、頑張って働いて、生活保護を抜ける人だっているんだよ。って。
生活保護を抜けるのは難しい。そんな話も聞くと思いますが、ちゃんと仕事を探して自力で生活できるようになれる可能性だってあると思います。
生活保護になると、色々と制約があります。が、いったん福祉のお世話になって、生活保護を受けるのも一つの方法だと思います。
2.住む家を探す
不動産屋さんには、自治体の婦人操相談員の方が同行してくれる場合があります。一人では不安だという場合、お願いしてみたもいいと思います。
もし、無職で探す場合は、物件が限られてくるので、そこは目をつぶるしかないと思います。
生活保護を受ける予定や、受けている場合は、それを言わないと後でトラブルになることもあるかもしれません。
私の場合は、障害者年金を受けているので、「年金の方はお断りしています」と言われた物件がありました。
あとは、仕事を探すつもりだと言うと、割とスムーズでした。私がアパートを探した時のことは、詳しく記事にします。
3.もしくは、母子生活支援施設の利用を考える
お子さんがいる方限定になりますが、母子生活支援施設へ行く方法もあります。
施設の内容は、施設ごとにかなり違うようです。個室だけがあって、台所、お風呂、トイレは共同というところから。3LDKまるまる使えるところまで、本当に色々あります。
最近ネットニュースで読んだ話ですが、妊娠中は入れないそうです。そのニュースの子の場合DVではなかったんですが、実家にいることができなくて、ずっとホームレスだったらしいです。ろくに食べてなくて、冬が来て、さすがに特例ということで、特別に母子生活支援施設へ入れてもらえたそうです。
4.子ども関係の手続きをする
5.弁護士さんを探す
私の場合は、弁護士さんを探すのに、自治体の婦人相談員の方が付いてきてくれました。弁護士さんのお世話になるなんて、普通、考えないと思います。
だから、どこの誰に頼めばいいの?
費用は、いくらかかるの?
と、不安でした。
収入が無かったり低い場合や、貯金も無かったり少ない場合は、法テラスの利用ができます。費用も、普通の弁護士さんより安くすむようですし、分割払いに対応してくれると聞きました。
主に、この5つだと思います。
DVシェルターを出た後の生活はどうなるのか
DVシェルターを出た後も、自治体の婦人相談員の方には相談できました。
運よく、お金を持って避難できたとか、仕事を辞めなくてすんだ。という場合は、DVで傷ついてはいるものの、生活はなんとか成り立つかとも思います。
経済的に困った場合は、先ほども書いたように、生活保護での暮らしになります。
私の担当をしてくれた婦人相談員の方に、「日本に住んでいたら、絶対に生きてはいけるから」と言われました。
決して楽な暮らしではないかもしれません。落ち着いたら、仕事を探す方向で行くのがいいのかなと思います。
仕事は、年齢や職歴によっては、なかなか見つからないかもしれません。マザーハローワークというのがあるので、そちらを利用する方法もあります。
経済的に大丈夫でも、大丈夫でなくても、精神的に辛い時があるかもしれないと思います。
そんな時には、自治体の女性相談を利用したり、精神科や心療内科にかかるのも一つの方法だと思います。
精神科や心療内科も、お薬だけ出して終わりの病院もあれば、親身に時間を割いて話を聞いてくれる病院もあります。
私もでしたが、とにかく精神が不安定になりがちだと思います。辛いという気持ちを吐き出せる場所の確保は、大切だと思います。
DVシェルターを出た体験談
DVシェルターを出て、ホテルや弟の家や民間のシェルターを転々として、やっとアパートを借りて一人暮らしを始めました。アパートを探すのは、本当に大変でした。
慣れない一人暮らしは、孤独との闘いです。これについても、また記事を書きたいと思います。
生活が少し落ち着いてから、弁護士さんと正式に契約を結びました。最初の手付金を払う時、まとまった金額だったのでドキドキしました。
生活費をどうしているかといいますと。私は、夫が湯水のようにお金を勝手に使うという経済的DVで避難しました。このままじゃ、家のお金、全部使われてしまうと思いました。
運よく私が通帳を管理していたので、お金を私の口座に移しておきました。
DVシェルターに入る時に、夫名義の物を持っていると、避難できません。私は、警察の方を通じて、夫名義の通帳などを夫に返してもらいました。
幸い、お金は持ってました。あとは、障害者年金を受けています。障害者年金だけでは生活できないので、貯金を切り崩しています。
元夫が経済的DVをしないで、幸せに暮らしていたころと比べると、とても質素な生活です。
私は、障害があって、外で働くことができません。
家でできる仕事として、ライターをしたこともあります。しかし、興味のないことの記事を、面白おかしく書かねばならず、厳しかったです。
あと、クライアントにも恵まれず、実際にやることと契約内容が違うこともありました。それで、一回挫折してしまいまいました。
文章を書くのが好きだったり、プログラミングができる等の特技があれば、クラウドソーシングもいいと思います。
私は、今は、他の方法で稼げないか模索中です。
貯金が無くなったら、生活保護です。役所に聞きに行ったら、生活保護でもパソコンは買っていいと言われました。でも、高いのはダメで、2~3万円位ならね。と、言われました。
その金額で買えるのは、中古の中でも、機能や状態が劣る物になってしまいます。
私にとっては、パソコンは必需品です。テレビもCDを聞く家電も、持ってません。本当に、パソコンだけです。だから、自由にパソコンを買いたいので、頑張ろうと思います。パソコンって、人によっては不要で贅沢品だけど、私にとっては無くてはならないものなんです。
DVシェルターを出るためには 出た後の生活はどうなるのか体験談ありのまとめ
DVシェルターを出るためには、
・経済的なことをどうするのか
・住むところをどうするのか
・子どもの学校などをどうするのか
が、大事だと思います。
お金は、生活保護という方法もあります。
住む場所は、大変だったけど、私は無職でも探せました。
自治体の婦人相談員の方に付き添ってもらえると、心強いと思います。
つつましやかな生活になるかもしれないけれど、安全に暮らせると思います。私も、贅沢はできないけど、もう夫の経済的DVに振り回されなくてもいい安ど感に包まれています。
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