私は、今は双極性障害と診断されています。が、最初はうつ病という診断でした。
「消えたい」と思っていて、ただひたすら生きづらく、苦しかったです。
私が、うつ病初期にしてもらって嬉しかった対応と、こうして欲しかったなという対応と、入院した方がいいと思う理由についてまとめてみました。
うつ病の初期に出されていた薬とそれを飲んでいた頃の私
私がうつ病を発症したのは、30代前半で、仕事のストレスが原因でした。それで、元夫が、病院へ連れて行ってくれました。
その病院は入院可能な大きな病院だったので、入院を強くすすめられました。しかし、当時の元夫は、まだ精神科に偏見を持っていたようです。
それと、入院というのは命に関わる大ごとの時にするもので、当時の私には必要ないと思ったようです。
自分で何とか私を救うんだ!という使命感もあったと思います。
でも、うつ病って、命に関わる病気なんだけど・・・
当時は、まだそんなに知られてなかったし、元夫が入院させるのを躊躇したのもわかるんだけどね。だから、入院はしないで、家で治療することになりました。
最初は、1週間分の薬を渡され、それを飲んでました。薬の名前は知りません。
でも、とにかく眠くて、ずっと横になってました。元夫が、踊る大捜査線のDVDを借りてきてくれて。ご飯の時は起き上がり、あとは横になってDVD見てるか、眠っているかでした。寝ている時間が、圧倒的に多かったです。それだけ強い薬だったんでしょう。
私の発症当時、お互いの仕事の都合で、一緒に住んでいませんでした。その1週間は、ゴールデンウィーク+有給で休みを取って看病してくれたんです。でも、仕事に戻らなくてはなりませんでした。
そこで、高校時代の友だちが名乗りを上げてくれました。「うちに来て療養したらいいよ」って。
その友だちの妹は、高校時代にうつ病を発症し、治療のために高校を中退。その後、高校卒業資格を取って、大学へ行ったという経歴があります。それなので、うつ病の患者がどうして欲しいのか、少しはわかると言ってくれました。
結局、友だちの家には、1月半ほどお世話になりました。
最初は、ほぼ1日中寝ていて、だんだんと家事ができるようになっていきました。最初の1週間とは、薬は違ったと思います。そうやって、自分で自分のことができるようになってから自宅へ戻りました。
その間は、仕事は休んでました。会社は、解雇すると言ってきたらしいです。でも、元夫が交渉して、とりあえず解雇はなしになったそうです。まあ、結局は二度と出社してないけど。
今、思えばです。私に、たまたま、うつ病にちょっと詳しい友だちがいたからよかったものの、一人ぼっちだったらどうなっていたんだろう?入院した方が、絶対によかったと思っています。
病気、それも精神科の病気だと、なかなか休めないのが現状だと思います。私も、仕事に復帰するつもりだったら、そんな2か月近くも休めなかったです。
もし、休むことが許されるなら、入院も一つの方法だと思っています。
後々知ったことですが、東京のある精神科では、入院中に、病院から通勤している人も結構いました。
ひぇ~、入院してても仕事行くのか。と、思ったけど、仕方ないのかもしれないです。
それでも、家にいるよりは、入院していた方がマシだったんだろうな。
うつ病の初期に周囲にしてもらって嬉しかった対応
うつ病の初期、最初の2か月くらいの間に、してもらって嬉しかった対応は。
温かい放置です。
気にはかけてくれているのは、よくわかる温かさと。あまり構いすぎない、私のペースで生活して、私のペースで自然に回復していくのを待ってくれたことです。
これは、友だちの妹がうつ病になって治ったという経験を持っていたから、できたことかもしれません。元夫だったら、もっと「早く治らないかな」と焦ってしまったかもしれないです。
家族じゃなかったから、よかったのかも。
友だちの家から自宅に戻って、もう仕事はいったん辞めると決めていたので、元夫が住んでいた所に引っ越しました。
元夫と生活し始めてからは、彼も必要以上に、変な気づかいはしませんでした。無理はさせないけれど、普通に接してくれました。
私たちは、もともと、静かな生活をしていました。だから、音に過敏になるうつ病でも、問題なく生活できたんだと思います。
他には、朝起きられなくても、文句を言われなかったのも嬉しかったです。家事は、一応、洗濯、買い物は、私がしてました。料理と掃除は、一緒にやってました。本当、家事はさぼってましたね。
さぼっていたというか、できなかったんです。
そして、夕日を見ながら、「なんで、こんなことになってしまったんだろう?この先、どうなるんだろう?生きるの、しんどいな」と、思ってました。
うつ病の初期に入院した方がいいと思う理由
ここまで書いていたように、私はうつ病の初期に、私は入院してません。
でも、入院した方がよかったと思っています。
うつ病の初期、症状が重い時。何もできませんでした。
幸い、私の元夫は、家事が一通りできました。それに、うつ病に理解のある友だちが助けてくれました。
後々に私が入院したある病院で、看護師さんが話てくれたことです。ある男性が、うつ病で入院してきたらしいです。彼は、理系の研究者でした。毎日毎日、ご飯の時以外は寝ている状態だったそうです。
しかし、1か月ほど休むと、自宅に取り置きしていた英字新聞をむさぼるように読み始め、表情も変わってきたそうです。それで、看護師さんは、「ああ、彼は治ったな」と思ったそうです。
もちろん、休養さえすれば必ず治るものではないと思います。
それでも、うつ病に休養は必要だと思うんです。
家族は、家族であるがゆえに、干渉しすぎたり、はれ物に触るようにしてしまったり。と、難しいと思います。その点、医師や看護師はプロだし、他人だから、上手く対応してくれると思います。
家族が、入院している何もできない患者を、そのまま受け入れてくれたら嬉しいと思います。私が、そうしてもらって嬉しかったようにです。
うつ病の初期に周囲にして欲しい対応と入院した方がいいと思う理由・体験談ありのまとめ
うつ病の初期には、色々とできないことがあっても、それを受け入れて欲しいです。
寝てばかりでも、家事ができなくても、今は仕方ないと思って欲しいです。
頑張れとは、言わないで欲しいです。
患者の人生はもうダメだ、終わったなんて、絶対に思わないで欲しいです。
そして、できれば入院した方がいいと思います。その方が、しっかり休養できるし、医師や看護師といったプロに任せた方が上手な対応をしてもらえるからです。家
族がうつ病を発症したら、パニックになるかもしれないです。患者の入院中に、家族も、そのパニックから立ち直り、どうしたらいいのか考えられると思うのです。