DV被害者が一時的に避難する場所として、DVシェルターがあります。私も、合計1か月お世話になりました。
DV被害を受けて方の中には、どうしたら利用できるのか、どんなところなのかわからなくて不安という方もいると思います。
今日は、実際に私が経験したDVシェルターの様子をまとめてみました。
DVシェルターに避難する方法
私は、経済的DVを受けて、家を出ました。
私がDVシェルターに入ったのは、本当に急なことでした。その日、元夫の様子がおかしくて、暴力をふるわれるかもと思い、警察に電話しました。事情聴取の後、私は簡単に荷物をまとめて、家を出て、シェルターに連れて行ってもらいました。
隣接する女性センターの方や、自治体の婦人相談員の方と話すうち、シェルターに来る人の多くが、前もって女性センターや婦人相談を利用していることがわかりました。それで、計画的に準備して、シェルターに避難するそうです。
シェルターに避難するには、一番いいのは、女性センターや婦人相談に前もって相談しておくことだと思います。何を持って出ればいいのか、どんな所か、入った後に何をするのか、どうやって出るのか。
など、知っておくことができると思います。
相談していることが夫に知られたら、DVがもっとひどくなる。という不安があると思います。
私は、相談前にDVシェルターに入ったんですが、夫が在宅勤務だったので、事前に相談には行けなかったと思います。電話相談も、無理だったと思います。
今、コロナの影響で、在宅テレワークが増えていますね。DVの相談をしたくても、できない方が増えていると思います。
それでも、もう我慢の限界だ。命や身体に危険が及ぶ。という時には、警察に電話してきてもらう方法があります。私は、そうしました。
警察が来るので、近所の方の目にとまります。でも、それは仕方ないと思います。一番大事なのは、あなたやお子さんの安全だと思うのです。
警察によっては、きちんと対応してくれないかもしれない気もします。でも、とにかく来てもらえれば、DVシュエルターに逃げれる可能性があると思います。
公的DVシェルターに避難した体験談
まず、公的DVシェルターは、無料で利用できました。私が避難したDVシェルターは、全室個室でした。各部屋には、金庫もついていました。ご飯も、美味しくて栄養も考えられたものが、3食提供されました。
私は、最初、わけもわからずに連れて行ってもらいました。まず、警察署に避難し、そこで、警察の方がシェルターに連絡してくれました。
それから、私とDVシェルターの方が直接話しして、DVシェルターに入れないと困ると言いました。ちょっと、泣いてしまいましたね。
DVシェルターでは、
・他の人とは関わらない(特に、避難理由や、今後の行き先など)
・DVシェルターを出た後、場所を口外しない
・仕事や学校へは行けない
・携帯、パソコン、タブレットはGPS機能が付いている可能性があるので、電源を切って預ける
・危険物は預ける→爪切りも禁止でした
という誓約をして、避難が認められました。
これらの誓約は、自分だけでなく、他の方。そして、未来に避難してくる人の安全を守るために必要だと思います。
生活に必要なものは、歯磨き粉や歯ブラシにいたるまで、部屋に備えられていました。生理用のナプキンも、ありました。私は、時々、尿漏れするので、尿漏れパッドを買ってもらいました。
これは、生活必需品だということで、お金は払ってません。洋服も、足りない分は、貸してもらえました。
もし、本当に、何も持たずに逃げたとしても、生活していくことは可能だと思いました。
子ども達は学校へ行けないので、保育や、勉強会みたいなのがありました。
週に2回、お菓子類の買い出しをしてもらえました。これは、品物の代金を払いました。
それと、女性センターや自治体の婦人相談員の方に、離婚手続きのことや、DVシェルターを出た後の相談にのってもらえました。私は、婦人相談員の方に、弁護士事務所へ一緒に行ってもらいました。その時の交通費も、支給されました。
DVシェルターにいる間に、今後の相談にのってもらえるのは、心強いと思います。至れり尽くせりでしたが、DVシェルターに避難して、私は後悔していました。
・DVを受けたといっても、たった3か月だったから。
・持病のある元夫を、放置してしまったから。
・お金を持ち出してしまって、元夫の生活のことまで考えてなかったから。
・DVシェルターへ避難するぞ、と覚悟して家を出たわけではなかったから。
でも、今となっては、DVシェルターに逃げてよかったと思っています。もし、あのまま家にいたら、家のお金全部使われて、路頭に迷うところでした。
生活保護になったとしても、元夫の浪費が止まらなかったら、生活できなくなってしまったかもしれないです。
他の方たちは、子どもさんと一緒の方は、安定して見えました。お子さんと一緒の方たちは、交流は禁止されていはいるものの、お話したりしてました。
私と同じように、一人で避難した人たちは、食事時も黙っていた気がします。
DVシェルターについて、牢獄のようなところだったと書かれた記事を読んだことがあります。でも、私が避難したDVシュエルターは、そんなことなかったです。
外出の制限はあったけど、建物内では比較的自由に過ごすことができましたから。
民間DVシェルターに避難した体験談
当時は、元夫のことが心配すぎて、「DVシェルターを出て、家へ帰ろう」と思い、10日ほどでシェルターを出ました。でも、すぐに警察の方から連絡があって、家へは帰らないで欲しい。
とりあえず、今日は、どこかホテルに泊まって欲しい。それで、話がしたい。と、言われました。そして、家へは帰らないよう説得され、そのままホテルを転々としてました。
丁度その時に、友人が、とある民間シェルターのことを教えてくれました。それで、連絡を取って、2週間お世話になりました。
その民間シェルターは、携帯もパソコンも自由に使えました。外出も、完全に自由でした。
1日2,000円かかりましたが、ご飯も3食出たし、経済的にも、明日の宿を探して暮らす生活から抜け出せたことも助かりました。
民間シェルターも、色々あると思います。私は、当たりを引いたと思っています。そこの代表の方がユニークで、親身になって相談にものってくれて、楽しかったです。
DVシェルターに避難する方法と実際に入った体験談(公的・民間)のまとめ
公的DVシェルターは、無料で避難できました。必要な日用品や洋服類は、用意されていました。だから、身一つで逃げても大丈夫だと思います。
女性センターや自治体の婦人相談員の方に、今後の生活面など色々と相談できました。
民間のDVシェルターは、私が避難したところ有料でした。でも、自由に過ごせたので、楽しかったです。「ずっと、ここにいたい」と言って、困らせてしまいました。
DV被害、逃げるが勝だと思います。
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