DVを受けているけど、実際に逃げるのにいくらくらいかかるのか。
逃げ切れるのか、の次に不安な部分だと思います。子どもがいる、いないによっては変わってきますが、大体の目安はあると思います。
今日は、DV別居するために必要なお金の問題について、まとめてみました。
DV別居で私はたまたま家の殆どの預貯金を持ち出した
前にも書きましたが、別居の半年くらい前に、持っていたマンションを売却しました。幸い、値崩れしてなくて、手元にお金が入ってきました。
しかし、元夫がお金を湯水のように使い始め、それが原因で別居、離婚しました
元夫が、多額のお金を使い始めたので、これは危ないと思いました。だから、ほぼ全財産を私の口座に移したんですね。で、移したその日に、警察を呼びシェルターに行くことになったのです。
シェルターに行くのは、計画的ではなくて、本当に急な予想外のことでした。たまたま、お金を持ち出せたというだけです。
DV別居で家を出てから実際に使ったお金
最初に行ったシェルターは公設だったので、全てが無料でした。しかも、服とか足りなくて、貸してもらえました。下着類は、結局、もらって出ました。
私は、お金をそんなに持っていない元夫が心配で、10日ほどでシェルターを出ました。
でも、その後にも避難生活(逃避生活)をずっと送ることになったので、費用のかからないシェルターにいればよかったと思います。
部屋を借りて住むまでの間、ホテルと弟の家、民間の有料のシェルターを転々としました。その間、1か月あまりです。
ビジネスホテルが、一泊5,000円から6,000円。10泊以上はしました。
あと、弟の家への交通費。
民間シェルターの利用料が、1日2,000円で、2週間いたので28,000円。民間シェルターに利用料には、3食の食事代が含まれます。
部屋を借りるためには、15万円ほど使いました。今の部屋は、家賃と管理費合わせて38,000円です。ユニットバスのワンルームです。自分のもらっている障害者年金の範囲内で生活しようと思うと、それが出せる限界です。
他には、家電と寝具で20万円。これは、継父より10万円もらえたので、寝具は贅沢をしたからです。
食器類など身の回り品が、3万円ほど。
あとは、弁護士費用が全部で35万円ほど。(最初に払ったのは着手金と雑費で18万円ほど)
洋服を持ってなかったので、それを購入した分が5万円ほど。
元の自宅から法律事務所までの引っ越し代と、法律事務所からうちまでの引っ越し代を合わせて20万円ほど。
です。
医療費がいくばくか。
普通に生活するための食費や水光熱費、スマホ代、医療保険代(民間の医療保険とがん保険に入っています)などが月に7から10万円。
必要最低限の分が、これだけかかっています。
他に、ストレスで散財した分もあります。
もし、私にお金がなかったら、最初の公設のシェルターにずっといて、部屋を探したと思います。その場合は、生活保護になったと思いますので、部屋の契約にかかるお金とか引っ越し代は出る様子です。
DV別居で最低限必要なお金はいくらか
子どもさんがいれば、もっと広い部屋に住まないといけないかもしれません。寝具や衣類も、その分が必要になると思います。
雑費も、増えると思います。全てを自分で工面しようと思うと、数十万円は必要なのではないかと思います。
もし、生活保護を受けられるなら、月の生活費だけでいけると思います。月の生活費は、保護費から出ます。
私が昔、生活保護を受けていた人から聞いた話では、家具家電が壊れた時には、自治体から補助が出たそうです。でも、最近、入院して聞いた話では、自分の貯金でまかなわないといけないとか。自治体によって、違うのかもしれません。
でも、最悪、所持金が0円だったとしても、何とかなるのではないかと思うのです。
家具家電は、寄付してもらえるかもしれません。
中古の安いのなら、補助が出るとかいう制度があるかもしれません。
このあたりは、自治体によって違う気がします。
婦人相談員さんや、女性センターで、お金がないというお話も相談するといいと思います。
私がお世話になった公設のシェルターでは、お金がない人でも何とか生活できる手立てを考えてくれるようでした。私がお世話になった婦人相談員さんは、「ここは日本だから、絶対に生きてはいける」と言ってました。
お金の問題で、逃げることができない。
というのは、命に関わる問題かもしれません。
まずは、避難する。というのが大事だと思います。
DV別居をするために最低限必要なお金はいくらか体験から語るのまとめ
収入も預貯金も少ない場合は、弁護士費用を分割で払える法テラスが利用できるそうです。そうすると、最初にまとまったお金を用意しなくてすみます。
弁護士費用を差し引くと、部屋を借りるお金、引っ越し代、当面の生活費などで、数十万円は最低必要だと思います。
もし、そんなお金はない。という場合は、生活保護が受けられます。そうすると、部屋を探す初期費用や引っ越し代、生活費が出ます。
家具家電については、自治体によって扱いが違うみたいなので、婦人相談員さんや女性センターで相談してください。
最悪、所持金が0円だったとしても、何とかなる気もします。
命に代えられるものはないので、逃げて欲しいと思います。