私は、元夫の経済的DVが原因で、DV別居、DV離婚をしています。
彼の経済的DVは、お金を湯水のように使うというものでした。最初の発端は、高額のクレジットカード請求からでした。
実際の、彼のおかしなお金の使い方と、私が財産を守れた方法についてまとめてみました。
マンションを売却し13年分のローン支払い分が戻ってきた
私は、マンションを買ったことを、とても後悔しています。
元夫の転職のために、実際に住んだのは1年です。しかも、元夫は、ローンの支払いが滞るのを恐れて病気になりました。マンションさえ買ってなければ、そんなことにはならずにすんだ。
そうすれば、5年契約の更新制の仕事も、無事に契約更新されて、今頃は南フランスの研究所に行っていたはず。全ては、マンションの購入が悪かったと思っています。
そのマンションですが、2年ほど前にとうとうローンが払えなくなりました。マンションは賃貸に出していたので、その家賃収入でローンはまかなえていました。
が、2年ほど前に、賃借人が退去することになったのです。
退去する時には、管理会社の意向で、クリーニングのみならず、クロスの張替とか諸々で数十万円かかります。当時、うちにはそんなお金はありませんでした。
投資用のマンションは、賃借人が付いている時に売るのがいいそうです。
うちのマンションは、投資用に買った人も大勢いたけれど、基本的には自分で住むために建てられたものです。
それで、空室の方が売りやすいんです。
私は、そのマンションを持っているのが嫌でした。いつも、ローンの心配をして、賃借人が退去しないか心配して。自分たちが、そこに住めるひ=関西に帰れる日が、いつ来るのかわからない。
そんな状況で、マンションを持ち続ける意味がわかりませんでした。
退去後の改修費用もないことだし、運よく空き部屋になったし、元夫と話し合って売ることにしました。
幸い、立地がいいマンションだったし、そのあたりは土地バブルが起きていたので、購入価格よりも少し高くで売れました。
だから、13年分のローン支払い分が戻ってきた感じです。
税金や経費を引いても、かなりの額が手元に残りました。
元夫がひと月にクレジットカードで160万円以上使った
よく、宝くじに当たった人の追跡調査をすると、破産していることが多いと聞きます。
一瞬、お金持ちになるので、その時の持ち金が一生続くと錯覚してしまうそうです。
それで、高額の買い物や体験にお金を使ってしまうそうです。
私の元夫も、同じ感じだったと思います。一瞬、小金持ちになったんです。
元夫は、本当はマンションを売りたくなかったのかもしれません。
同時に、仕事でのストレスを抱えていました。
その頃の仕事は楽で、彼の専門はある程度生かせていたようです。
でも、内容が、元夫にとっては単純だったようです。
そして、博士号を持っているのに、こんなところで働いているのかと、会社でバカにされていた模様です。
私がシェルターに逃げる2か月ほど前のお正月、元夫は関西の実家に帰りました。
その近くの割と大きな市で、夜飲み歩き、けんか沙汰を起こし、警察沙汰になりました。
警察の方の話では、「俺は博士だー」と叫んでいたそうです。
せっかく博士号を持っているのに、それを活かせていない職場。
ずっと3か月の試用期間で解雇され続けた、1年半。
元夫は、くすぶっていたのかもしれないです。
それもあって、お金を沢山使い始めました。それは、東京へ行ってからです。
11月に東京に転居して、1月末のクレジットカード請求は、私の知る限り合計160万円になります。11月後半から12月にかけて、それだけ使ったことになります。
家には、高価なものは増えていません。何に使ったのか、本人もわからないとい言うのです。
明細書も、捨ててしまっているし。それで、明細書を取り寄せるように言いました。
が、その明細書を見る前に、私はシェルターに行ったんです。だから、何に使ったのかはわかりません。
でも、160万円ですよ。どうやったら、そんなに使えるんですか?普通の生活してたら、そんなに使えないです。
DV別居してからも、お金が足りない、家賃が払えない。とか、
東京から千葉までタクシーに乗って、その代金が払えない。とか。って、千葉までなんでタクシーに乗るわけ!?
警察から電話があって、一晩で30万円飲食したのだが、所持金もなく、クレジットカードも使えずで払えてない。とか。
シェルターに逃げる前にも、以前書いたように、DVDの滞納で10万円以上かかったり、レンタカー代で10万円使ったり。と、ハチャメチャでした。
一瞬小金持ちになったのと、ストレスとで、元夫はおかしくなったと思っています。
ほぼ全財産を私の口座に移し財産が守れた
クレジットカードで、ひと月に160万円使った時、「こいつヤバい」と思いました。このままでは、全財産、使い切られてしまう。
そうだ、元夫の口座のお金をカラにして、私の口座に移せばいいんだ。そうすれば、もう使えなくなる。はず。
クレジットカードの請求が来ても、払えなければ、カードの利用停止になるはず。
いったん、私の口座にお金を移そう。
我が家は、当時、私が通帳や印鑑を管理していました。これは、本当に幸運でした。それで、ほぼ全財産を私の口座に移しました。
と言っても、そのまま逃げるつもりはなくて、私の口座から生活費とかを出すつもりでした。
ところが、急きょシェルターに逃げることになって、結果、持ち逃げ状態になってしまいました。なんと、私が、家のほぼ全財産を私の口座に移したのは、シェルターに逃げた日でした。なんて運がよかったんだろう。
しかし、元夫の口座には、殆どお金は入っていません。1,2か月暮らせる金額は入ってたとは思います。
「お金、持ち出してしまったけど、元夫の生活はどうなるんだろう、心配だ」最初はそう思っていて、だからシェルターから出ました。
DV別居後も、なんだかんだで元夫に送金したり、私が親カードを持っているクレジットカードの子カードを使われたり。で、持ち出したお金もみるみる減っていきました。
結局、財産分与の時には、別居時に持っていたお金を半分に分けると、元夫の取り分はなかったです。
仕事を解雇されたせいもあるけど、生活費に使ったせいもあるけど、飲み歩いたり、天体望遠鏡とか無駄なものを買ったりしたみたいです。
でも、わからないのは、最初の160万円を何に使ったかです。本人が覚えていなくて、明細ももうないので、永久にわからないのです。
よく、お金の器という話を聞きます。
急にお金持ちになると、自分のお金の器が小さいので、お金の使い方がわからなくて散財してしまうって。
徐々に稼いで、自分のお金の器を大きくしていくと、そんなことはないって。
私の元夫の場合は、不動産の売却収益という不労所得だったのがダメだったんじゃないかと思います。
経済的DV別居DV離婚で全財産を私の口座に移し財産を守れた体験談のまとめ
私のうちの場合は、持ち家のマンションを売ったことで、13年分のローン支払い額が戻ってきました。
急に小金持ちになった元夫は、ストレスのせいもあり、お金を無駄に湯水のように使い始めました。
私は、ヤバいと思って、ほぼ全財産を私の口座に移しました。このことで、財産を守れて、今、貯金がある暮らしができています。もし、元夫の口座にお金がある状態だったら、全部使われていたと思います。私は、自分で元夫の通帳や印鑑を管理していたので、ラッキーでした。
そこまでは無理でも、自分の口座にお金を入れておくことができれば、そうして欲しいと思います。経済的DVの場合は、それが難しいとは思います。
独身時代の預貯金があるなら、それが減らないうちに別居するとか、とにかく財産を守って欲しいと思います。